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旅行で友達の車を借りたり、友達の車を運転しあったりして目的地に向かうことは多いと思います。

貧乏ライターの私も、地方に取材に行く時はよくこの手を使います。

これから年末年始にかけては、帰省して実家の車を運転したりする人もいるでしょう。

そんな時、気になるのが保険です。

先日、日刊ゲンダイでこんな記事を書きました。

街中の疑問
知人の車を借りるなら 「1日ドライバー保険」に入るべき?
公開日:2018/12/09 06:00

「車には自賠責保険がついているから大丈夫なはず」と思いきや、そうでもないらしいです。

保険アナリストの山野井良民さんはこう言います。

「法律で1台ごとに加入が義務づけられている自賠責保険の補償は対人事故のみで、保険金額は最高で死亡3000万円、後遺障害4000万円、ケガ120万円と設定されています。つまり、対人事故以外の対物事故や、自賠責保険の補償限度額を超えた損害の補償には対応していないのです」

今や対人事故で3億円台の賠償額はザラ。ケースによっては5億円を超える高額賠償例(被害者は開業医)もあるそうです。

車を持っていない人が他人の車を借りて運転する場合、「自賠責保険に加えて必ず任意保険に加入して下さい」と、山野井さんは断言します。

任意の自動車保険は年間契約が一般的ですが、最近は車を借りる期間だけ24時間単位で補償する「1日ドライバー保険」(24時間単位型自動車運転者保険)が注目されています。

年に数回しか運転しない人やペーパードライバーは、当然こちらが合理的です。

1日ドライバー保険は損保各社で扱っています。

たとえば、三井住友海上の「1DAY保険」、東京海上日動の「ちょいのり保険」などがあります。

いずれもスマホやコンビニで加入できるなど、手続きは簡単です。

肝心なのは補償内容の選び方です。

まず対人・対物賠償は保険金額を“無制限”にすること。対人事故だけでなく、他人の家屋に突っ込んだり、追突した被害車両の積載物が燃えたりして、数千万円の高額賠償を請求された例もあります。事故の相手は選べないのです。さらに、運転者や同乗者が死傷した場合などの補償や、車の修理費を補償するタイプもあります」(山野井さん)

そして気になるのは保険料です。

1契約当たりの保険料は対人・対物無制限、搭乗者の補償がついて500円程度、これに車の修理費の補償をつけても1800円程度です。一度の手続きで1週間分まで契約できます。契約回数に応じて保険料割引があるので、うまく利用するといいでしょう」(山野井さん)


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(写真はイメージ)


実は私は一度、仲間同士で運転する車で自損事故を起こしたことがあります。

大事には至りませんでしたが、バンパーやバックライトは破損して、修理が必要。

乗り合わせていた友人が街場の安い修理工場を紹介してくれて、修理代は10万円程度で済みましたが、基本的にすべて私が負担することに。

高速代もガソリンも割り勘するんだから修理代も……と思いましたが、とても言い出せませんでした。

ボクも同乗者の立場だったら「ぶつけたのはお前だろ」と思うだろうからです。

今回は運良く修理代だけで済みましたが、もし対物や対人だったら10万円どころじゃ済まなかったと思います。

持ち主の車の保険では保証額が足りないかもしれないし、保険の点数も上がります。一生その仲間と気まずい思いをするでしょう。いや、友達関係は断絶間違いなし!

つまり、万一の時に自分の身、そして友情を守るには、備えが必要!

それ以降、仲間の車を運転する時は1DAY保険に入ることにしました。

私が選んだのは「セブンイレブンの1DAY保険」です。

三井住友海上の「1DAY保険」や東京海上日動の「ちょいのり保険」は、基本的にスマホ決済が必要で事前の手続きが面倒。しかも、ドコモ・au・ソフトバンクの携帯やスマホでしか申し込めません

ですが、「セブンイレブンの1DAY保険」は、ネット予約あるいはマルチコピー機で申し込みができ、支払いもマルチコピー機でできます。

実は、保険商品自体は三井住友海上の「1DAY保険」と同じなのですが、セブンイレブンが代理店という形になり、申込み方法が簡単なのです。

なおかつ、申込みは当日でOK。

申し込みには、運転する車のナンバープレート情報が必要なのですが、例えば旅行に出発する当日、待ち合わせ場所で車のナンバープレート情報を確認し、近くのセブンイレブンで申し込むなんてこともことも現実にはできます。

もちろん私は、旅行の出発日にそんなバタバタしたくないので、事前にナンバープレートの写真を送ってもらい、ネットで事前予約・事前支払いしています。

一度利用すれば情報は保存されるので、改めてナンバープレートの写真を送ってもらう必要はありません。2回目以降は割引になるサービスもあります。

そして万が一、旅行が中止になったという時でも、出発予定日に前なら取り消しができます(これ、こないだ知らなくて、保険料損した!)

とても申し込みしやすい保険ですが、一つだけ注意が必要。

それは、

車が壊れた時の修理代を保障する「車両保障」をつけるには、1週間前の申し込みが必要

ということ。

ちなみに車両保障は、免責で修理代がプランによって10万円または15万円以上でないと保険はおりません。

つまり以前の私の自損事故では保険は下りなかったということ(泣)。

しかも、保険料もガーンと上がる(1日500円→1日1500円・1800円)ので、ちょっと割高な気はしますが、友達の車が新車だとか、ちょっといい車(ただし、ベンツなどのいわゆる高級車は申し込めません)だとか、いざという時の修理代もやっぱり不安だという人は、申し込んでおいた方がいいでしょう。

もちろんこの1DAY保険は、運転者自身にしか効力がありません

仮に友達4人が1人の車で運転しあいながら旅行に行くなら、持ち主以外の3人は全員1DAY保険に入るべきだと思います。

それが、万一の時に「友情を守る唯一の手段」だから。

ただ全員を説得するのは大変なので、少なくとも自分だけは入っておくようにしましょうね。



※日刊ゲンダイに掲載した記事を筆者自身が大幅に加筆修正しました。

※保険会社からの広告・協賛等は一切受けていません。すべて筆者の体験を元にした主観です。

※基本的にこのブログは、月・水・金に更新します(目標)。少しでも面白い!タメになった!と思って下さったら、ぜひツイート、いいね! お願いします。またお仕事の依頼はメッセージ欄よりお願いします。




















 加入時は、借りる車のナンバープレート情報が必要。事前に相手に聞いておく手間は面倒だが、備えあれば憂いなしか。