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移動の経路検索やインスタ映えスポット撮影など、いまやスマホ無しで「旅」はできません。


となると、ついて回るのが「バッテリー切れ」問題。


もちろん、多くの人がモバイルバッテリーを持ち歩いているでしょう。

でも、長時間の移動で使いきってしまったり、そもそもモバイルバッテリーを充電し忘れていたり……。


筆者は充電コードが断線していたことがありました。で、慌てて量販店で買ったのですが、それが不良品で焦りが倍増!


モバイルバッテリーを持っていても万全ではありません。


これが普段の生活の中だったら、近くのスタバに飛び込むとかできますけど、旅先ではそうは行きません。


田舎では、スタバどころかカフェ、いや店自体も無かったりするし。


いまや、飛行機のチケットもスマホのQRコード、泊まるホテルの住所や電話番号もスマホに保存、旅行スケジュールもスマホでexcel閲覧とかで、紙で印刷していなかったりしますから、旅先でスマホの充電が切れるということは、文字通り「身動きできなくなる」ということを意味します


まさに、ジ・エンド。


そんな時、あったら便利なのが「モバイルバッテリーシェア」です。


カーシェアやシェアサイクルのように皆でバッテリーを共有します。


街中のレンタル機でモバイルバッテリーを貸り、使い終わったらどのレンタル機に返してもOK。


シェアリングエコノミー先進国の中国では、昨年だけで90都市に60万台以上のステーション機が整備されたといいますが、日本でもいくつかサービスが始まっています。


例えば、今年4月に東京都渋谷区を中心にスタートした「チャージスポット」は、1時間100円・48時間200円でモバイルバッテリーが借りられます。ただし、返却期限を過ぎると「購入」となり、事前にデポジットした1500円が徴収される仕組みです。


東京電力の子会社、「東京電力エナジーパートナー」(略してTEPCO)が7月に実証実験として始めたのが「充レン」です。

充電レンタルサービスの略で、1日(レンタル当日から翌日24時まで)1台300円。以降24時間ごとに追加料金300円が発生し、レンタル当日から4日目の24時以降は3000円で買い取りとなります。レンタル機は、ゆりかもめ沿線を中心としたお台場エリアに20台設置されています。


ちょっと試してみました。


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レンタル機はこんな感じ。駅の改札内、改札外、いずれかに設置されています。

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タッチパネル式で、まずは「借りる」をセレクト。

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次にコネクターを選択します。Type-Cも用意してあります。

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利用規約を同意して……

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メールアドレスを入力。これで個人を紐づけます。

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決済方法はクレジットカードONLY。スイカや電子マネー等の導入が待たれます。

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後は指定されたスロットからモバイルバッテリーを取り出し……

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コネクターを引き出して、スマホに”ぶっ刺せ”ばOK!

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裏面を見ると、Outputは「5V 1A」とあります。これは、iPhoneに付属の充電器と同じ電圧ですね。ですが使ってみた感じは、「時間かかるなあ〜」でした。基本的に2A必要なiPadなどのタブレットには厳しそうです。



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返却は別のステーションでしました。

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抜き出したのとは逆に、差し込んで返却します。

利用はすこぶる簡単です。

この充レンの担当者にも取材したのですが、もともと鉄道で移動しながら充電し、充電し終わったら降りた駅で返す利用モデルを想定していたそうです。


そして、たまたま自社がゆりかもめの沿線にあったので、最初にゆりかもめに持ちかけたところ、「いいね!」とOKが出たので「じゃあお台場に展開しよう。イベントも多いし、観光客も多いから」となったそうです。


もともと旅や観光とは親和性が高いサービスのようです。


実際、地方から来た観光客に好評とのこと。都心より地方の観光地にフィットしそうです。


12月末までの実証実験中ですが、本格展開が可能となればエリアを拡大し、2020年までに約1万台の機器を設置する予定だそう。


とりあえず、新幹線の駅のホームには全駅設置して欲しいですね。


あと、観光地なら観光案内所の窓口。町歩きは、GPSとカメラを同時に使うのでバッテリー消費が激しい。


とりあえずコインロッカーぐらい普及すれば、「今回はモバイルバッテリーいらないかな」と、旅の荷物の削減に繋がるかも?


それでも心配性の俺は、律儀に持って行くんだろうなあ。


※日刊ゲンダイで2018/8/19に公開された記事を筆者自ら加筆・再構成しました。体験自体は8月ですので、現在仕様に変更がある場合があります。ご利用の際はご注意ください。本記事は広告記事ではなく、東京電力エナジーパートナー社から一切の報酬、記事チェックを受けていません。すべて筆者の主観によるものです。