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紙媒体で書き続けて20年。

筋金入りのオールドメディア人間である私めは、デジタル化の波に乗り遅れまいと、近ごろブログに力を入れようとしているのであります。

「なんかね、ジャンルとかテーマとか絞ってやったほうがイイらしいよ」

そんなブロガー先輩のアドバイスを受け、「じゃあ、最近は旅が多いから、しかも健康に良い旅なら年寄りとかも読んでくれるだろう。自分も含めて年寄りはこれから先、どんどん生産されるのだから」と、『旅と健康』をテーマにしばらく書いていたのだが……。

なんか気持ち悪い。

どうも性に合わん。

確かに四十代も半ばを過ぎて、健康にはすごい気をつけるようになったけど、

それが自分の書くべきテーマか?

どうもそうは思えない。

むしろ自堕落で不健康な半生を生きてきました。

それを急に健康オタクぶるのは、「自分の人生に失礼」と思ったのです。

(ごめん。ちょっと大げさ)

というわけで、考えを改め、とりあえずはザックリと「旅」をテーマに、時には健康ネタも織り交ぜながら、自分の好きなことを好きなように書いていこう。

仕事ではいろんな制約で、好きなようになんて書けないからね。

せめて、”自己責任”のブログでは、好きなように書こうと決めたのでした。

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さて、先日、島根県の「隠岐西ノ島」へ取材旅行に行ってきました。

一般社団法人プレスマンユニオンを通して、西ノ島町観光協会よりお招きをいただきました。

その時の記事はコチラ↓
まー、ちょっとこのタイトルはどうかと思うわけですけどね。
ネット版になると、自分が考えたのとは違う見出しになってしまうわけです。
まあ、ソッチのほうがSEO 対策にはいいんだろうけど。

ちなみに、紙面版はこんな感じ。

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そんなに変わらんか。

いずれにせよ、今回のイチ押しは「トレッキング」とのこと。

だったらいっそのこと、この時期できるアクティビティを全部ひっくるめて体験したろうかい!

ということで、無理を言ってオプション的にシーカヤックやキャニオニングを加えてもらったのです。

結論から言うと、「摩天崖」から国賀海岸へ降りるトレッキングは景色が素晴らしく、下りだけなら片道1時間程度と運動負荷も大したことない。

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「ちょっと汗はかきたいけど、そんなに激しい山登りとかイヤ」

というぐうたらオヤジにはうってつけでありました。

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思わずジャンプ!

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絶景をバックにするとポンコツライターもかっこよく見える?

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振り返るとさっきまでいた摩天崖。片平なぎさもこの高さはさすがに真っ青!?

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下りショートコースのゴールは国賀海岸。とんがっているのは観音岩。夕日が…惜しい!


もう一つのトレッキングコース「焼火山」も、常緑樹の山道は傾斜もゆるやかでのんびり歩くのにもってこい。気持ち良い1時間半でした。そして、途中の展望台からの景色も絶景!

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古い参道なので江戸時代の石の道標が残っていました

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落ち葉のカーペットはふかふか!

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島後と中ノ島が一望できる展望台。

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焼火神社。航海の安全を守る神様。


シーカヤックはまさにジオパークを海面すれすれで体験。狭い洞窟の中をくぐっていくなど、冒険心がくすぐられまくり!

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小国賀の浜をのんびりと

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海面すれすれから見る断層も大迫力!

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岩の間をすり抜け進む

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洞窟は手も使ってにじり出る!


キャニオニングも──まあキャニオニングというほど激しくないし濡れないのだけど、手付かずの原生林の渓谷を歩く感じで、すごく雰囲気が良かった。マイナスイオンイオンと自然の霊気を浴びまくり。下半身だけウェットスーツを来て、川をじゃぶじゃぶ行く感じは爽快!

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地元の人もほとんど来ない原生林

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振り返るとこんな美景が

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ここ数日雨が少なかったので雨量は大したことないけれど……


全体的に、そんなハードでもなく、それでいて自然の雄大さを感じさせてくれる隠岐西ノ島のトレッキングは、体力にあまり自信のない若い女性や中高年にピッタリだと思いました。

そして、何より景色が素晴らしい

隠岐というと、4つの有人島のうち、一番大きな「島後(隠岐の島町)」か、事業に成功している「中ノ島(海士町)」が最初にイメージされますが、純粋にアクティビティを楽しみたいなら西ノ島がいいかも(キャンプとかとにかくのんびりしたいなら知夫里島らしいですけど)。


ぜひ、一度足を運んでみていただきたい。

だけど、一言苦言というかリクエストを言わせてもらうと、「足」をなんとかして欲しい。

摩天崖はレンタカーかタクシーでしか行けず、バスは走ってない。レンタル自転車は電動だけど、さすがに250㍍近い高低差を登るのはしんどい。貸出場所の別府港からも遠いし。いや、レンタサイクルやレンタカーで行ったとしよう。でも、そこからトレッキングで下ったら、また戻って来なくちゃいけないわけ?

焼火山もそう。登山口までバスは通ってない。駐車場があるのでレンタカーやレンタサイクルは置いていけるけど、同じ場所に戻ってこなくちゃならん。でも今回は別の登山口から頂上を超えて反対側の神社駐車場まで突っ切るコース。取材車で送ってもらったけど、一般の人はどうすりゃいいの?

どうやら、「タクシー使って」というスタンスらしいことが垣間見える。

トレッキングのスタート地点まで送ってもらったら、ゴール地点に迎えに来てもらう……。

うーん、どんなセレブだ?

パンフレットで調べてみると、観光タクシーは2時間1万2720円。

普通のタクシーをその都度呼んでも、けっこうな金額になるだろう。

ただでさえ、若い人はお金がなくてレンタカーも簡単に借りれないというのに…。

そりゃ、お金をたんまりもってる今のお年寄りなら払えると思うけど、失礼ながらその人達はあと何年生きるだろうか。

僕らもいつかはお年寄りになるけど、可処分所得はガタ落ちになるだろう。年金だってもらえるかわからないし。

だから、これからのことを考えたら、循環バスをもっと充実させるとか、乗り捨てできるレンタサイクルスポットを設けるなど、安く気軽にアクセスできるように欲しい。

もちろんタクシーをチャーターした方が島に落ちるお金は増えるけど、そんなお金もち、どれくらい来てくれるのか、そもそもそうした富裕層を受け入れる施設があるのか……。

せっかくの素晴らしい絶景トレッキングも、「足、どうするの?」と足が遠のいたら本末転倒。

もちろん、他の観光地も同じような問題を抱えているわけだけど、西ノ島はホントにすごく良い場所で、応援したいからこそ、うるさいことを書いてしまいました。

いや、でも、ホントにいい所なので、ぜひ足を運んでみてくださいね〜!

隠岐西ノ島について詳しくは…

西ノ島町観光協会ウェブサイト





※プレスツアーとして現地までの往復の旅費・宿泊・食事代は負担して戴きましたが、記事に対する報酬、事前のチェックは一切受けておりません。このサイトにおきましても全て主観です。人によっては違う考えがあると思いますので、実際のところは自らの目と足でご判断を。