ただいま島根県は隠岐諸島の西ノ島に来ています。

先日隠岐に来たばかりなのになぜまた隠岐なのかというと、

たまたま

隠岐取材が続いたから。

先日は某雑誌の企画として、自ら企画書を書いて島根県の取材援助を得ての全島の取材。(その一部はコチラ)

今回は西ノ島観光協会さんのお招きにて、

「西ノ島のイイ所を探索せよ!」

というミッションです

ということで、ここ数日、西ノ島のあちらこちらを、「イイとこ探し」で歩いております。

そんな中、初日に泊まった宿と、2日目にランチで訪ねたカフェが、とてもヘルシーで美味しかったのでご報告します。

《元鮮魚店の大将夫婦が営む魚料理自慢の民宿》

1軒目は浦郷漁協の近くにある「味良」。

長年地元で鮮魚店を営んでいた大将が十数年前に始めた民宿です。

笑顔がチャーミングな奥様と2人で営んでおられます。

建物はお世辞にもオシャレではありませんが、とにかく料理が美味しい。特に、魚のプロだけあって、魚料理は抜群です。

こちら、夕食のメニュー。

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刺身はヒラマサ、アオリイカ、サザエ。

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さざえはさらにツボ炊き(焼かずに煮ているので肝が苦くならない」)に。

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隠岐では一番うまい貝と言われる白バイ貝を酢味噌和えで。

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もずくも隠岐の名物です。

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ブリ大根はこの日の奥様イチオシの料理。大根にしっかりブリの旨味が染み込んでおります。

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そして、西ノ島はイカで有名な島。アオリイカはフライにしても絶品でした。

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鍋はオリジナルのニンニク鍋。ニンニクの風味が効いて冬場は体がポカポカ。隠岐は島ですが日本海側なので冬はしっかり寒いんです。

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ご飯が鯛の炊き込みご飯というのが豪勢ですよね。

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「ついでに」と、鯛のステーキまで出してくれたのには驚きました(胃袋もパンパン!)

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朝食は以下の感じ。

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真ん中の小鉢の黒いのはヒジキじゃなくて、「あらめ」というヒジキに似た海藻の佃煮。

その隣は、もろみを使った田舎味噌。サザエのがけっこう入っています。これを納豆と卵と混ぜてご飯にかけて食べたら……最高!

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そして、アジミンチは西ノ島での浦郷地区の家庭料理。いわゆる練り物を揚げたものですが、手間がかかり、味付けも難しいので、今ではすっかり作る人も少ないのだそう。

イカや小麦粉がつなぎに使われている以上は教えてもらえませんでしたが、食感は今まで食べた練り物の5倍くらい柔らかい!これ、流通させようとしたら、こんなに柔らかい状態では無理なんでしょうね。ここに来ないと食べられない味です。

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料理ではありませんが、自家製の「梅エキス」は、青梅を酢で着けたものなんですが、これが酸っぱ美味い! 一気に目が覚めるし、飲むだけで体が活性化しそう。この宿に来たらぜったいリクエストしてほしいヘルシードリンクです。

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島根県隠岐郡西ノ島町浦郷677-13


肉厚ジューシーな原木グルメと栗スイーツ

2日目のランチでお邪魔したのが、大山地区で今年の春オープンしたばかりという「カフェTAKUHI」。

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焼火山(たくひやま)の麓にあるのでこの名が付いています。

地区の公会堂をリニューアルした、いわゆる古民家(民じゃないか)レストランです。

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地元食材をふんだんに使ったランチプレートやカレーライス、スイーツを提供しています。

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今回、ボクが頂いたのは「しいたけの放牧牛肉詰めセット」(1300円)。

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原木シイタケは大山地区の特産だそう。玄関にはそのシイタケも販売。たまたま、生産者の方もいらっしゃいました。

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さて、肝心のシイタケの味ですが、お世辞抜きに柔らかくジューシー。詰めている肉は、隠岐の島町で放牧されて育った和牛ですから健康そのもの、美味いに決まっています。

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シイタケ以外にも、自家栽培のホウレン草や自家製の舐め味噌、海士町の豆腐屋のオカラを使った卯の花、もずく、そして「あらめ」と、大地の恵みがふんだんに使われたお惣菜が、ちょうど良い量でプレートに並びます。

私は男ですが、四十も半ばを過ぎているので、ほんのチョッピリで良いんです。旅先の料理って宿のメシもそうですけど、ボリューム方になりがち。量は少なくていいので、健康的な食材や味の工夫などに力を入れて欲しいものです。

ちなみに食後のスイーツの栗も地元でとれたものだそう。

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ちなみに、お茶は黒文字花茶。黒文字とは高級つまようじの原料となるクスノキ科の落葉樹です。隠岐では古くから煎じて傷口に塗ったりお茶として飲んだり生薬としても重宝されていました。

お茶は、隠岐では「ふくぎ茶」とも呼ばれています。健康茶ですが、香りはすごく華やかかつスパイシーで、ハーブティー感覚で楽しめます。もちろん、リラックス効果も。

島根県隠岐郡西ノ島町美田1757


西ノ島は、まさに健康的で美味しい島グルメの宝庫なのでありました。

※今回の旅は島根県・隠岐西ノ島観光協会のプレスツアーに参加して見聞したことについて書いています。交通費・宿泊費・食事代の提供は受けていますが、原稿料は発生しておらず、原稿のチェックも受けておりません。あくまでは筆者の主観です。本文中のデータは全て取材時のものです。