日刊ゲンダイで毎週水曜日に連載している「東京ディープ酒場」。
その名の通り、ディープで怪しい飲み屋街や酒場を取材して紹介しています。
私ともう一人(いやさらにもう一人いるのかな?)の複数のライターで回しており、私の記事は隔週で掲載されています。
その名の通り、ディープで怪しい飲み屋街や酒場を取材して紹介しています。
私ともう一人(いやさらにもう一人いるのかな?)の複数のライターで回しており、私の記事は隔週で掲載されています。
8月8日に「新宿百人町」を取材した記事が掲載されました。
怪しさ120% 東京ディープ酒場
【新宿百人町編】美人バーテンとペルー料理の繁盛店に遭遇
百人町はどこかと言うと、JR 新大久保駅と大久保駅の辺り。地名としてはかなりマイナーですが、若い女性に大人気のコリアンタウンもこの百人町に含まれます。ただし賑わっているのは新大久保駅の東側のごく一部……。
なぜ百人町と言うかというと、かつて江戸幕府の鉄砲部隊「百人組」が暮らしていたから。
新大久保駅近くにある「皆中稲荷神社」の”皆(みな)中(あた)る”というのは、ここに暮らしていた百発百中の鉄砲部隊にちなんでいます。それにあやかり、宝くじや馬券などを当てたい人が、お参りにくる神社としても知られています。
新大久保駅近くにある「皆中稲荷神社」の”皆(みな)中(あた)る”というのは、ここに暮らしていた百発百中の鉄砲部隊にちなんでいます。それにあやかり、宝くじや馬券などを当てたい人が、お参りにくる神社としても知られています。
そんな由緒ある百人町。明治維新後は文化人が多く住むハイソな街となり、音楽家も多く住んでいたことから未だにこの界隈には楽器店が多い。
ただし隣に歌舞伎町ができたために、酔客を受け入れるための連れ込み旅館が増え、さらにそこで働く外国人労働者を受け入れるためのアパートが増え、そうした外国人に日本語を教える専門学校も増え、いつのまにか今のような町になったと言われています。
そんな百人町の夜の街を今回はぶらり歩きました。
この記事の取材の特徴は(というか僕だけかもしれませんが)、とりあえず街だけ決めて、あとは自分の嗅覚に従い、店を探すというもの。
ディープな酒場の情報なんでガイドブックには載ってないですし、載ってる時点でもうディープじゃない。
だから最寄り駅に降り立ったら、とにかくディープな匂いのする方向に向かって歩きます(そんな匂いあるのか? あるんです!笑)
時にはに2〜3時間歩いても、これといった場所、これといった店が見つからない場合が多々あります。それでも辛抱強く歩いていると、ディープな雰囲気が残る一角はどの街にもあるもんです。それを見つけた時の喜びといったら!
「キターーー!!」
ったなもんです。
今回は新大久保駅から始めて、皆中稲荷神社の周りを細い路地に沿ってつぶさに歩いたのですが、コリアンタウン以外のエリアにはほとんどそれらしい店がありませんでした。
そこで大久保駅の方まで足を伸ばしたところ、線路のガード下をくぐった瞬間、それまでとは打って変わって、賑やかかつ猥雑な雰囲気の飲み屋街が広がっているのに出くわしました。
「キターーー!!」
実際に声に出して叫んでしまいました。
目の前の焼き鳥屋の2階には「洗体」と書かれた大人のサービスの店が(どんな店かは自分で調べてネ)。
この混沌とした感じ、ディープ酒場ハンターにはたまりません。まあ、知っている人は知っている街なんでしょうが、こんな風に探検家気取りで歩くのも楽しいものです。
飲み屋街をさらに歩み進むと、 よりディープな香りを発散する雑居ビルの前にさしかかりました。そこが今回の記事の舞台です。
地下1階・地上5階の建物で、地上3階までにスナック、居酒屋、多国籍料理、バー、占い、マッサージ、ダンススタジオなどが混在しています。なぜか地下1階にはコインランドリーも。
こういう飲み屋ビル、昔はたくさんありましたよね。
こういう飲み屋ビル、昔はたくさんありましたよね。
建物は古びていて、人の気配もあまりありません。まるで人の家に勝手に忍び込んだよな緊張感の中、店を吟味しました。そして飛び込んだのが──。
後は本編をお読みください。
あえて店名はイニシャルにしています。
詳しい住所も電話番号も載せていません。
写真も少ないです。
なるべく情報を載せないようにしています。
というのも、興味があったら是非、自分の足で訪ねて欲しいから。
事前にネットなどで調べて事前情報を仕入れていくというのも、効率的だとは思いますが、「入ってみたらハズレだった!」というのも飲み歩きの楽しみだと思うからです。
もちろん、入ってみたら怪しくも全然なくて、店主もすごくいい人でアットホームな店ということは多々あります(というかそういうのがほとんど)。
逆に、 アットホームで明るい雰囲気を出してる店のほうが、入ってみたら何かよそよそしくて、マニュアル通りの接客だったりする場合の方が多いように感じます。
健全で暖かい店を探したければ、ディープな雰囲気の店を探せ!
逆を言ってるようですが、実は真理かもしれない、と思う今日この頃です。
記事は↓↓↓
怪しさ120% 東京ディープ酒場
【新宿百人町編】美人バーテンとペルー料理の繁盛店に遭遇
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