吉祥寺のアンテナショップ「東北物産館」のオープンは東日本大震災の年の8月。
復興支援を目的に、福島県出身の不動産会社オーナーが、自店の2階に店を開きました。
10坪ほどの小さな店ですが、東北6県のアイテムを厳選してそろえています。

「震災から5年が過ぎましたが、まだまだ東北には支援が必要」と訴えるのは店長の島本孝枝さん。
今回おすすめしてくれた商品も、東北復興と大いに関係があります。
 
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『希望のふりかけ のりコエタロウ!』(420円)
 
「津波で家族7人を流された気仙沼の千葉さんという方が作ったふりかけです。商品名には、いかなる困難も乗り越えて前に進んでほしい! というメッセージが込められています」(島本さん)
 
気仙沼の千葉さんとは、販売元「千葉一商事」の代表、千葉清英さんのこと。
唯一生き残った家族である息子の瑛太君を励ますために、苦労して地元にバッティングセンターを作った話は有名で、「天国にとどけ!ホームラン」という本にもなっています。
 
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ふりかけの中身は、三陸産のオキアミと昆布、そして宮城県産の海苔など、津波で甚大な被害を受けた東北の海産物を原料に使っています。
 
東北の海の幸を凝縮した、食べて素直においしいふりかけ。
毎朝これを食べれば、元気に一日乗り越えられそうです。

■東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-24 2F、TEL0422・21・1032、11時半~18時、無休

日刊ゲンダイの2016年12月8日付紙面に掲載した原稿を改変。価格等のデータは当時のものです。
※写真は全てブログ作者の撮影によるものです。