"史上最悪の遊園地"など、ユニークなキャッチコピーで知られる「としまえん」は、家から近いこともあり、よく行く遊園地です。

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先日も、7歳の娘が「久々に遊園地に行きたい。としまえんとか」と言ったので、妻と2歳の娘の家族4人で、夏ぶりに行くことにしました。ディズニーランドと言わないところが、我が娘ながら健気です。

気候が良ければ自転車でも行けるのですが、さすがに冬は寒いので、バスと電車を乗り継いで行くことにしました。練馬駅まではすぐに着きました。そこから豊島園駅までは一駅なのですが、豊島園行きの電車が20分に一本ぐらいしかありません。また、初めてだと乗り換え迷うと思うので、事前に確認しておいた方がいいでしょう。

ところで、としまえん(豊島園)というからには、豊島区にあると思っている人は多いのですが、実は練馬区の向山という場所にあります。

では、なぜ豊島園なのか?

その名の由来は室町時代にまでさかのぼります。

豊島園のある場所には当時「練馬城」という城があり、城主は豊島氏という豪族でした。
戦国時代の直前に太田道灌に滅ぼされましたが、「豊島」という名だけが残り、城があった場所は明治時代に「豊島公園」として整備されました。
その一部を利用した遊園地だから「豊島園」となったというわけです(開園は大正15年)。

ちなみに豊島区の「豊島」は、飛鳥時代にはすでに地名としてあり、それを名字に冠したのが豊島氏だといいます。


まあ、豊島区も練馬区も、昔は同じ地域だったってことなんでしょうね。
 

さて、冬のとしまえんはイルミネーションが名物です。今年のテーマは「ウィンターファンタジア」。

(としまえんHPより)


東京ドイツ村などとは比べものにはなりませんが、LED電球ではなく、ランタンをメインにしているので、ほわっと温かみがあるのが特徴で、個人的には大好きです。


利用料金ですが、通常だと「入場券」(乗り物代別。各乗り物で現金支払いできます。200円〜500円)が大人(中学生以上)1000円、子供(3才〜小学生)500円。乗り物が乗り放題になる「のりもの1日券」(入園料込み)は大人4200円、子供(身長110センチ以上)が3200円です。

しかし、イルミネーションがある時期は、15時以降に販売される 「イルミナイトパス」というものがあります。

これは、15時以降の入園+のりものフリーが大人(中学生以上)1,600円に、子供(身長110cm以上)1,300円になるというもの。

入園料も、15時以降の入園については、大人も子供も500円になります。


キッズナイトパスなんてのもあって、これは15時以降の入園+キッズのりものがフリーで、子供(身長110cm未満)1,100円になります。

ただし、16時以降は、遊べる遊戯物が15種類(キッズは11種類)に限られてしまうので、"とにかく乗り物で遊びたい!"という人には向きません。

そうじゃなくて、とりあえずイルミまで時間潰して、イルミを楽しみたい、という家族にはオススメです。

私たちも、それを狙ったのですが、早く着きすぎて、15時まで1時間もあります。
この人はとても寒くて、1時間も外で待っているわけにはいきません。
ならばとカフェで時間を潰しては、安いチケットを買う意味ないし。

なので、大人2名(父母)は入園券(1000円×2)のみ、7才の娘だけ1日のりもの券(3200円)を購入することにしました。2才の娘はタダです。入場時の費用は、都合5200円です。

入場すると、今日のイルミ点灯時間が掲示されていました。
本日のイルミ点灯時間は「16時40分」。
現在14時。あと、2時間40分、どう時間を潰すか。

まず、子供が乗りたいといったのは「ミニ・イーグル」。 (としまえんHPより)

ワシの形のハコに乗って、地上高くを回るイーグルの子供版で、イーグルが高さ35メートル、ミニイーグルが高さ10メートル。上の娘とカミさんが一緒に乗りましたが、10メートルとはいえ、なかなかの怖さだったそうです。

続いては「アンチックカー」。私と上の娘でのりました。

T型フォードを模したクラッシックーを運転できます。といっても、レールの上なので、ハンドルはただ動かすだけ。「運転できないじゃん」って、娘よ、できるわけないじゃん!

続いては「スナッピー」。

クルマに乗り込み、動物たちに隠れている的を "水鉄砲" で狙い撃とう!というゲームです。これは上の娘1人だけでやりました。水飛沫がすごい! 見ているだけで寒くなるゲームです。

模型列車」は家族全員で乗りました。

アメリカの開拓時代、西部の原野を走っていた機関車を忠実に再現。園内の自然の中を走り抜けます。


イルミ期間ということで、動物のリアルな大型模型の他、動物のランタンも所々に配置されていました。夜になったらキレイだろうなあ。

実は、子供が1番「楽しかった!」というのが、11/23にオープンした「トリックメイズ」です。

数多くのアスレチックアイテムと、からくりが仕込まれたコースを縦横無尽に進んでゴールを目指す、超大型木製立体迷路。
それぞれ難易度が違う「ファミリーコース」「知力コース」 「体力コース」 の3つのコースから構成されています。

これは、フリーパスは使えません。1人500円。カミさんと上の娘が挑戦しました。

1番簡単な設定のファミリーコースでしたが、かなり難しかったそうで、カミさんは「途中で何度グーグルで調べようと思ったか…」と話していました。難しいからこそ面白い。いわゆる難(むず)キュン。流行りの恋ダンスと同じですね。

迷路から脱出するのに、30分くらいかかったでしょうか。

その間、私と下の2歳の娘は、待機です。とても寒くて外では待っていられないので、室内のベンチを探しましたが、そんなものは見当たりません。

温まりたければ、カフェやレストラン、ゲームセンターに入るしかないようです。

としまえんも、そう甘くはありませんでした。

カフェはメリーゴーランドの横に2つあります。そのうちの一つ、「リバティベル」はドリンクの単品が無く、全てドリンクバーで600円。もう1つ、隣の「カリーナ」はコーヒーやココアが330円。もちろん、カリーナに入りましたが、いやー、そこにたどり着くまで、寒かったのなんの! この時期の屋外遊園地は、防寒対策が重要、ということが、身に染みてわかりました。

その後、上の娘とカミさんと合流。

最後は、やはり11/23にオープンしたアスレチック「こどもの森」で、遊びました。ここは、子どもはフリーパスで入れました。3歳未満は無料。それ以外は1人400円。

かなり大きいです。

1歳から3歳までのスペースもあるのですが、小学生くらいの子供もしょっちゅう乱入して走り回るので危なっかしい。また、大きなバランスボールがあり、それで遊びたがる大きい子も多かった。お婆ちゃんとバランスボールを蹴って遊んでる小学生くらいよ男の子がいたので注意したら、お婆ちゃんが「おじさんが、ダメだって」……って、そうじゃないだろ!笑

危ないので、1〜3歳エリアからは、バランスボールを撤去して欲しいですね。

その後、イルミネーションを見ながら帰りました。(写真はスマホがバッテリー切れのため撮れず!)

結局、今日かかったのは、

大人入場券1000円×2=2000円

子供フリーパス 3200円

ミニイーグル 1人分400円

アンチックカー 1人分200円

模型列車 2人分600円

トリックメイズ2人分1000円

ココア 一杯330円

こどもの森 2人分800円

私と妻と7歳の娘と2歳の娘の家族4人で、合計8530円!

もし、大人2人もフリーパス(1人4200円)を買っていたら1万1400円だったので、ココア代を引いたら、約2500円浮いた計算。

金額じゃあないんです。

狙い通り節約できたってのがあ、大事なんです。

子育ては、コスパが命!

今回は乗らなかったけど、

オートスクーター


(としまえんHPより)

や、

100年もののメリーゴーランド「カルーセルエルドラド

(としまえんHPより)

など、

古き良き遊園地を思わせる、レトロな乗り物が盛りだくさん。

ベンツ・ポルシェ・フェラーリなどの世界の名車から、パワーショベル・消防車といった働く車まで、35種類の車に乗れるカーメリーゴーランド

には、

思わず、眠っていた少年ゴコロをくすぐられました。

改めて、としまえんって、いいなあと思った、ある冬の一日でした。


※価格等のデータは取材当時のものです。